トヨタの燃料電池車 MIRAI(ミライ)をご紹介しているページです。世界最大の自動車メーカーとして知られるトヨタでは、環境技術への取り組みも熱心で、2014年12月15日に世界初の量産型燃料電池車としてMIRAIの市販を開始しました。
ちなみに、世界で初めてハイブリッドカーの量産に成功したのもトヨタです。今ではよく見かけるようになったプリウスがその代表的な存在となっています。
MIRAIの価格・性能
MIRAIは2014年12月15日に市販が開始された後、2018年10月30日に一部改良した新型が発売されました。新型には「Toyota Safety Sense」と呼ばれる安全設備が標準装備されています。デザインや内装等に違いはありません。
新車価格 | 727万4880円 |
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補助金 | 225万3800円(自動車グリーン税制+エコカー減税+CEV補助金) |
実質価格 | 502万1080円 |
中古価格相場 | 250~300万円 |
納期 | 4~6ヶ月 |
燃費 | 10~14円/1km(※水素1Nm3あたり110~150円で計算) |
最高速度 | 175km/h |
航続距離 | 650km |
水素充填圧力 | 70Mpa(約700気圧) |
充填時間 | 3分 |
トランク容量 | 361L |
安全設備 | Toyota Safety Sense・インテリジェントクリアランスソナー・ブラインドスポットモニター・ドライブスタートコントロール |
販売台数 | 年間約2500台 |
カラーバリエーション
MIRAIの最もポピュラーな色は青系(ツートーン ピュアブルーメタリック)ですが、他にも複数のカラーバリエーションが用意されています。
ツートーン ピュアブルーメタリック
ツートーン ホワイトパールクリスタルシャイン
ツートーン プレシャスシルバー
ツートーン プレシャスブラックパール
ツートーン ダークレッドマイカメタリック
ツートーン ダークブルーマイカ
内装・インテリア・トランク
こちらがMIRAIの内装・インテリアです。カラーバリエーションが3通り用意されています。
MIRAIのトランクの容量は361Lです。9.5型のキャディバッグが3つ入ります。
MIRAIが誕生するまでの歴史
現在も量産化と市販化に関する様々な研究が重ねられている段階ですが、トヨタが初めて燃料電池車を開発したのは1996年10月のことです。実験車としてFCHVを開発しました。
なお、FCHVはFuel Cell Hybrid Vehicleの略で、日本語では燃料電池複合型自動車と表記されることもあります。
1999年~FCHVシリーズの開発
その後も研究が続けられ、1999年にはメタノール改質器を搭載した「FCHV-2」を、2001年3月には水素吸蔵合金タンクを搭載した「FCHV-3」を、同年6月には高圧水素タンクを搭載した「FCHV-4」を開発しました。
ちなみに、FCHV-4は日本で公道を走る試験走行も行われました。
同じく2001年の10月には、CHFという硫黄を含まない液体燃料を用いて水素を取り出すという「FCHV-5」が開発されます。
2002年~FCHVが国内外にリースされる
2002年にはFCHV-4をベースとして作られた「FCHV(HEU20W)」が公開され、国土交通省や経済産業省などへ合計4台がリースされました。また、日本だけではなくアメリカにも2台リースしています(リース先はカリフォルニア大学)。
また、この年に開催された東京モーターショーでは、燃料電池を使用して動くバスが公開されました。こちらで公開されたのは「FCHV-BUS2」というタイプのもので、2003年8月から2004年12月までは、有明や東京駅を走る路線バスとしても運行されています。
ちなみに現行型の「FCHV-BUS」は、日本国際博覧会(愛・地球博)にてシャトルバスとして用いられたほか、2006年以降は東京国際空港(羽田空港)や関西国際空港や中部国際空港(セントレア)といった日本を代表する空港などでも利用されました。
現在もイベントや国際見本市などで試乗車として登場しています。
2007年~トヨタFCHV-advの誕生
話をバスから普通車に戻します。2007年にはこれまでのFCHVを更に改良した新型の「トヨタFCHV-adv」が登場しました。市販されているわけではありませんが、2008年からは日米の中央官庁へのリースもスタートしています。
2011年~FCV-Rの誕生
2011年の東京モーターショーで発表されたのがセダンタイプの「FCV-R」です。当時はまだ開発段階で、当時のトヨタ自動車の公式サイトでは2015年頃からの市場導入を目指すと明記されていました。
2013年~BMWと技術提携
世界的なエネルギーに関する関心の高まりから、エネルギーを効率的に利用でき、かつ環境に優しい燃料電池車への期待が世間においても高まり始めたのがこの頃です。
世界中の大手自動車メーカーが燃料電池車の研究開発を進めてきましたが、2013年1月にトヨタはBMWと燃料電池車分野における技術提携を行いました。
トヨタとBMWが提携を行う2年前の2011年の時点で「日産・ルノー・ダイムラー・フォード」の4社が提携を結んでおり、また、2013年7月には「ホンダとゼネラルモーターズ」も同様に技術提携を行ったことから、燃料電池車の開発において、大きな3グループが構成されたということなります。
2014年~MIRAI発売開始
そして、ついに2014年11月18日、トヨタから燃料電池車「MIRAI」の市販に関するニュースリリースが発表され、翌月15日からMIRAI販売開始となりました。
テレビ番組やインターネットニュースなど各種メディアでも大きく取り上げられ、燃料電池そのものや燃料電池車に関する特集も組まれるようになり、世間における認知度が大幅に上昇した時期とも言えます。
2017年~続々と納車が進む
2014年の発売当初からしばらくは、納車待ちに数年かかるといったような状態でしたが、2017年以降は3~6ヶ月ほどで納車可能になりました。
これまでは、乗りたくても納車まで長期間待たなくてはならないから諦めていたという方も多くいらっしゃったと思いますが、これからはより普及が進むのではないでしょうか。
2018年~MIRAIの一部改良
2018年10月30日にこれまでのMIRAIを一部改良した新型のMIRAIが販売開始されました。主要部分に変更はなく、安全設備が追加で標準搭載されるようになった点が主な改良点となっています。