日本で最も多くの電力を作り出しているのがこの火力発電です。日本の電力の約6割から7割を発電しています。昔から日本で行われている歴史の長い発電方法で、日本全国に発電所が設けられています。
同じく歴史の長い水力発電所や原子力発電所は、電力の大消費地から離れている場所に建設されている一方で、火力発電に関しては東京や大阪や名古屋などといった大都市でも、規模の大きな発電所が稼働しています。
発電の仕組み
※イラスト出典:中部電力(イラスト削除済み)
化石燃料(石油・石炭・天然ガス)を使用して熱エネルギーを生み出し、そのエネルギーで水を蒸発させ蒸気を作り、その蒸気で発電タービンを回すという仕組みです。燃料の量を変えることによって、発電量を調整することができます。
かつては石油による発電がほとんどでしたが、古くはオイルショック、近年では中東の不安定な情勢などが原因で、石油価格が変動しやすいことから、現在は天然ガスと石炭の使用割合が増えてきています。
主な設備
設備 | 解説 |
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ボイラー | 水を熱して蒸気を作るための設備です。蒸気は蒸気タービンに送られます |
蒸気タービン | 蒸気によって回転する羽根車のことです。発電機に繋がれています。 |
ガスタービン | 蒸気ではなく高温のガスによって回転する羽根車です。主にガスタービン発電やコンバインドサイクル発電に用いられています。 |
発電機 | タービンが回転する力を利用して発電を行う設備です。 |
変圧器 | 発電機で発電した電力を送電する際、送電ロスを抑えるために電圧を変更する必要がありますが、その機能を果たす設備です。 |
復水器 | 蒸気タービンを回すために使用した蒸気を再び水に戻すための設備です。蒸気から戻された水は再びボイラーへと送られます。 |
煙突 | 火力発電を行う際に発生する排気を、上空へ放出するための設備です。 |
使用する燃料
燃料 | 解説 |
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石炭 | 世界的に埋蔵量が豊富で価格が安定しているというメリットがありますが、同時に二酸化炭素排出量が多いというデメリットも抱えています。 |
天然ガス | 石炭と同様に多くの火力発電所で燃料として用いられていて、シェアは最も高いです。二酸化炭素や有毒ガスの排出量が比較的少ないという点が特徴です。 |
石油 | 原産地が限られていて、価格も変動が激しいことから、石炭や天然ガスと比べると燃料として使っている発電所は少ないです。 |
火力発電の種類
種類 | 解説 |
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汽力発電 | 蒸気の力で発電を行う最もベーシックな火力発電の種類です。 |
内燃力発電 | ガスエンジンやディーゼルエンジンやガスタービンを使用するタイプの発電です。 |
コンバインドサイクル発電 | ガスタービンで発電を行い、その際に発生する排熱を用いて汽力発電を行うという効率の高い発電方法です。 |
メリット
火力発電のメリット・長所を箇条書きにしてまとめてみました。火力発電の最大の強みは扱いやすさです。
電力需要量に応じて発電量を比較的簡単に調整することができるため、電力需要のピーク時には出力を高め、逆に需要が少ないときには出力を下げるなどといったように、とても便利に利用することができるのです。
- 出力が高い(発電量が多い)
- 他の発電方法より発電効率が良い
- 季節や天候の変動による影響を受けない
- 燃料を調整することで発電量を容易に調整できる
- 万が一事故が発生しても、局所的な被害に留まる
- 大消費地にも建設できるため、送電ロスが少ない
- 二酸化炭素や有毒ガスの排出量を減らすための技術が進歩している
- コンバインドサイクル発電など、以前よりも発電効率が更に良い火力発電が誕生している
デメリット・課題・問題点
今度は逆にデメリット・短所を箇条書きにしてまとめてみました。地球温暖化が問題視されていますが、火力発電では多くの二酸化炭素を排出してしまうという問題点があります。
近年では技術の進歩により改善されてきていますが、それでもまだかなりの量を排出してしまっており、なかなか難しいところではあります。
- 大量の化石燃料を必要とする
- 円安になると収益が悪化する
- 地球温暖化の原因である二酸化炭素を多量に排出する
- 大気汚染の原因となり得る硫黄酸化物や窒素酸化物を排出する
- 日本では化石燃料(石炭・石油・天然ガス)がほとんど採れず、輸入に頼る必要がある
推進派と反対派
どのようなモノやサービスにも、メリットとデメリット、推進派と反対派が存在しますが、火力発電関しては既に世界的に主力の発電方法として活用されていることもあり、新しく火力発電所を作ることに反対しているというケースは稀です。
ポイントとなってくるのはやはりデメリットの項目かと思います。地球温暖化に対する対策として「二酸化炭素の排出量削減」がよく謳われていますが、火力発電はどうしても火を使うため、全くゼロにするということは不可能なのです。
それでも近年の技術の進歩の成果もあり、新しい天然ガス(LNG)などを燃料として使うことによって、以前よりも二酸化炭素の排出量が少なくなるようになってきています。
これからもしばらくは火力発電が中心となっていくという流れは変わらないと思いますので、更なる二酸化炭素排出量削減に期待したいとことです。
賛成意見
火力発電以上に良い発電方法がない
私が火力発電に賛成する理由は、発電効率がいい上に、他に適当な発電方法が見当たらないからです。
今の日本は「火力・水力・原子力」の3つのエネルギーで主に動かされていますが、このうち水力発電は、地形的な制約からこれ以上発電量を増やすことが難しいです。原子力発電に力を入れるとどうなるか、我々はこれを福島で学びました。同じ過ちを繰り返す必要はありません。
これらのことを考えると、この2つの発電力はもう頭打ちですが、火力発電にはまだまだ余裕があります。石炭や石油さえ輸入できれば、いくらでも増設する事が出来る上に、発電効率もいいので、今の日本にはうってつけです。
地球温暖化に悪影響を与えるというデメリットもありますが、そのデメリットは、発電効率のよさというメリットを打ち消すほどではありません。
電力は必要、原子力は危険、水力は頭打ちと言う日本の現状を考えると、火力発電に力を入れる以外、日本が生き延びる方法はないといえます。なので私は、火力発電所の増設に賛成します。
多くのエネルギーを安定して生み出せる
火力発電は日本で最もポピュラーな発電方法です。化石燃料を燃やしてたくさんのエネルギーを生み出すことができるので、これまで人類の発展に大いに貢献してきました。
最近では、その化石燃料が枯渇するのではないかと危惧され始め、新しいエネルギーの研究がされています。しかし、実際にはその燃料も枯渇するまでには大分時間があるともいわれています。更に発掘が進めば、その量を増やしていくことも可能ではないでしょうか。
火力発電や原子力発電以外に、新たな環境に優しいエネルギー開発がされています。それが再生可能エネルギーです。主に風力・水力・地熱発電があげられます。これらの発電方法は確かに環境に優しいのですが、施設の大きさに比べて生み出せるエネルギーは比較的少ないという問題があります。
火力発電であれば多くのエネルギーを生み出せるので問題はありません。環境に良くない物質を抑える研究が進めば、これからも私たちになくてはならない発電手段になります。
圧倒的な発電効率の良さ
私は火力発電の推進に賛成です。理由は火力発電の発電効率の良さです。火力発電はその他の水力発電や風力発電と比べて発電効率が良いです。これら3つの発電は、いずれも何らかの環境問題につながりますが、そうであれば、最も発電効率の良い火力発電の推進を後押ししたいと思います。
たしかに、二酸化炭素の排出が火力発電の問題点として挙げられることがありますが、今は技術がどんどん進歩していて、排出量は少なくなっています。今後もどんどん排出量は少なくなっていくでしょう。
そうであれば、森林伐採によって生態系を壊す風力発電や、長期間経過すると効率が悪くなっていく水力発電を推進するぐらいなら、火力発電を推進していった方が断然よいでしょう。
また、もし事故を起こしたとしても、被害を局所的に抑えられることも火力発電の良いところです。この点を考えると、安全な発電方法ともいえると思います。発電効率が良く、比較的安全な発電の火力発電をもっと広げていくべきだと思っています。
電力は安定供給されなければならない
火力発電について、近隣に2箇所の火力発電所がある地域に住んでいますが、今まで一度も不安を感じたことが無いので、賛成です。震災の時ですら、火力発電所での大きな事故やトラブルを聞いたことがありませんでした。
自宅周辺では、一定期間、輪番制の計画停電はありましたが、すぐに解消されました。職場の方は、工業地帯でもあり、優先的に電力を供給してくれていました。
今、人々に一番求められているのは、安全性だと思います。震災を経験した身として、火力発電には絶大な信頼を置いています。近年の猛暑で、電力消費量が大きくなった時も、企業との連絡もスムーズで、節電のお知らせがすぐに来ます。
お知らせの社内放送が入ると、電気を消したり、エアコンを消したり温度を上げたり、社内でも協力的にみんな動きます。これも絶大な信頼感あっての動きです。電力を安定供給出来たり、安定した価格だったり、火力発電にはメリットがたくさんあると思います。
事故が起きても被害が小さい
自分は火力発電には賛成です。理由は、日本の最も多くの電力を作り出しているのはこの火力発電だからです。日本の電力の6割から7割を作り出しているので、火力発電がなくなれば、日本はたちまち電力の安定供給ができなくなると思います。
電力需給量を調整できるのが魅力の1つです。発電量を比較的簡単に調整することができ、電力需給のピーク時には出力を高めにしたり、電力需給が少ない時は出力を下げるなど便利に利用することができるのです。
万が一、事故が発生しても、局所的な被害で留まります。
地球温暖化の原因になる二酸化炭素を多量に排出するので、世界情勢の「二酸化炭素の排出量削減」とは逆行していますが、新しい天然ガスなどの燃料として使うことで、以前より二酸化炭素の排出量が少なくなってきています。
環境性能が向上している
「火力発電は環境に悪い」というイメージが非常に強くなっていますが、その理由はやはり二酸化炭素や硫黄化合物、そして窒素酸化物が考えられています。
特に、かつては主要燃料とされていた石炭は、発電効率が悪いことと硫黄酸化物や窒素酸化物の発生が多いことで減少していましたが、コンバインドサイクル発電により、発電効率の向上並びに二酸化炭素排出量が削減でき、今では火力発電所の主流となっています。
火力発電所が良いという点は、上記以外に廃炉作業が非常に容易なことです。そもそも、内燃機関やガスタービンは原子力発電とは異なり、放射性廃棄物になりません。また、撤去した金属材料については再度溶鉱炉で溶解して、金属材料として生まれ変わります。
その他、石炭の埋蔵量は、石油や天然ガスよりも未だ多く、発電効率を重視した場合、長い期間利用でき安全性の高いものとなります。これらの点から火力発電は、経済性・安全性・環境配慮といったことから賛成するべき、発電方法と考えます。
更なる発展を期待
火力発電のメリットとしては、発電効率の良さがまず挙げられます。火力発電は石油などの燃料を燃やして水を沸かせて水蒸気を発生させ、これによってタービンを回して発電するという仕組みです。
つまり、燃料と水があれば発電可能なとてもシンプルな発電方法であり、古くから行われているにもかかわらず、現在でも主要となる発電方法です。燃料となる石油や天然ガスは多くは輸入に頼っていますが、安定供給されている現在では、安全で環境にもやさしい発電方法です。
季節や日中の時間によって必要な電力量は常に揺れ動きますが、火力発電の場合、燃料を簡単に調節するだけで発電量をコントロールできます。燃料は石油や天然ガスですから、原子力発電のような危険な廃棄物を排出することもありません。
発電所の設置場所も、原子力発電や水力発電のように制約が大きくありません。風力発電や太陽光発電は火力発電が二酸化炭素を排出するのに比べればクリーンではありますが、発電量が天候などに大きく左右されるというデメリットもあります。
二酸化炭素の排出量をより少なくする技術の開発を進めることで、より一層の火力発電の発展を期待します。
中立的な意見
現状は火力発電を選ばざるを得ない
東日本大震災以降、原子力発電所の稼働問題で揺れています。その中で、安定した電力供給ができる火力発電に私は注目をしています。
原子力発電所が全面停止した後、これまで停止していた火力発電所が稼働しました。一時期は電力供給不足となり、計画停電といった対応もありましたが、現在は原子力発電所が稼働せずとも、各地域に安定した電力供給が出来ている状況です。
これらの状況を踏まえると、今後も火力発電を継続して実施していくことが望ましいのではないかと考えます。
一方、火力発電の為、発電の効率性や石炭を利用することによる環境問題にも多少課題はあると考えています。
しかし、東京電力の福島原子力発電所の事故以来、放射線という目に見えない恐怖を感じてなりませんし、事故が発生することへのリスク、発生後のリスクを踏まえると、火力発電によるリスクは原子力発電と比較して極小と考えます。
強いて言うならば、電気を効率よく発電するためのタービンの開発に対して、より力を注いていく必要はありそうですが、火力発電の安定性と安全性は現状では一番良いと考えます。
未来を考えれば、代替を進めるべき
火力発電所は、現状の発電状況の中では必要悪であるという意味で、ある程度賛成できます。発電方式を考える上で最も大事なことはやはり、地球環境や地球温暖化への影響をいかに抑えるかということがだと思います。
しかし、相反するコストの壁が立ちふさがっており、今現在、コストと環境破壊の駆け引きで採用せざるを得ないのが火力発電です。
燃えるものであればどんなものでもエネルギーになりますし、安定供給ができれば低コストで普及させやすいのは非常に大きなメリットです。また、原子力発電に比べて危険性は少なく、比較的どこでも建築できるというのは便利です。
しかし、将来的に火力発電は限りなく0に近づけていかなければならず、現実的な手段として原子力発電、およびそれを補助するエコ発電の増加が必要です。
原子力発電は例の事故でほぼ下火になり、その代わりを火力で補ってCo2排出量がどんどん多くなっていっています。しかし、今回の事故を受けて原子力の安全性を高め、一刻も早く火力発電と代替させなければなりません。
原子力発電よりは良い
私は火力発電に賛成の意見をもっています。火力というのは人間が初めて手に入れたエネルギーです。木に火をつけて燃やし、その火を使って調理をしました。原始的なエネルギーということができます。エネルギーの基本といってもいいかもしれません。
しかし、その火力でエネルギーを得ることが環境に害を及ぼさないのは、ある程度人口が少ない状態までです。現在、地球上には70億もの人間が暮らしています。それだけの人数が必要なエネルギーを火力でまかなうと、明らかに二酸化炭素の排出量が多すぎます。植物が光合成して酸素に返すことができない量の二酸化炭素が排出されてしまいます。
しかし、二酸化炭素はもともと地球上にある物質です。その量が多いか少ないかだけの問題で、二酸化炭素そのものには特に毒性があるわけではないので、問題ではありません。原子力発電を行うことによって自然界には存在しないプルトニウムを作り出すよりははるかに害は少ないと思います。
ですから原子力発電か火力発電かという話の中では、火力発電のほうが良いと思います。
燃料価格の安定性と環境問題
火力発電は昔からある発電方法で、原発などに比べるとリスクが低いのが現実です。しかし、燃料費用がかかってしまうところも出てきますので、どうしても火力発電だけに頼ることができないといったところでしょうか。
現在は価格が安定して、石油石炭の価格が安く収まっていますが、こちらが高くなってくると、火力発電は電力を賄い切れないくらいの莫大なコストがかかってしまう状態になってきます。
さらに、環境問題に関しても注意が必要です。ものを燃やすということは、二酸化炭素などの有害な物質が出るということです。
今までの原発が動いているときは、火力発電の問題があまり見えませんでしたが、現在はコストや環境問題が見えてきてしまいます。
火力発電しか選択肢がない状態
2011年に福島第一原発で発生したあの出来事がなければ、原子力発電が火力発電に代わって日本のエネルギー供給の主人公になると思っていましたが、あれから数年が経つ今の現状を見ていると、やはりまだまだ火力発電は必要だなと感じます。
原子力発電が使えない以上、これまで原子力発電に頼っていた部分まで他の発電方式でまかなわなくてはならず、そう考えると発電量の多い火力発電にこれまで同様頑張ってもらうしかありません。
再生可能エネルギーにも期待はしていますが、発電量や発電効率を考えると、20年以上は火力発電が主人公であり続けるような気がします。
再生可能エネルギーが普及するまでは火力発電が頑張るしかない
現在の日本においては、比較的安全な発電方法ということで、今は賛成です。ただ、今後技術が発達し、これにとってかわる発電方法が研究されて欲しいし、開発されれば(安全である限り)それをメインに使って欲しい気持ちはあります。
地球温暖化か進めば、夏の電気使用量がもっと上がると思います。必死に節電しましょうと叫んでも、多くの人が熱中症で亡くなってしまうのでは、やはり電気を生産しないわけにはいきません。
これではいたちごっこになってしまうので、今は火力発電でも止むを得ないと思いますが、近未来のうちに新しい発電方法が開発されるいいなと思います。
反対意見
地球温暖化の最大の原因
火力発電のデメリットはやはり何といってもCo2排出量の多さと、それに伴う地球温暖化への影響です。
このデメリットだけでも全面的に反対する理由にはなりますが、現状では原子力発電所の事故を受けて原発はほぼ停止。他のエコ発電も普及しない中、火力発電を中心に電力需要に応えるのは仕方ないのかもしれません。
しかし、いつまでもこのままで良いわけはなく、一刻も早く原子力発電を再開して、火力発電を少しずつ減らしていく必要があります。
原発事故は大変な人災でしたが、これを受けて原発を廃止するのではなく、安全性を上げることに努力すれば、さらに事故の危険性を減らせるはずです。
それでも危険性はあるでしょうが、確実に地球環境を破壊していく火力発電を続けるよりは、人間の受ける必要なリスクとして、原発を許容しなければならない時代になったのだと思います。
結局、火力発電はじわじわ真綿で首を絞めてるのと一緒で、いつまでもそのまま我慢していれば、いつか終わりが来る発電方式だということです。
燃料や公害の問題
日本の発電源の内訳として、一番シェアがあるのが火力発電で、6,7割を担う我が国の主要な発電方法といえます。しかし、火力発電に対し、私は以下の理由で反対です。
火力発電の原理はというと、石油や石炭を燃焼させた熱エネルギーで水を沸騰させ、そこから生じる水蒸気を利用して、発電タービンを回転させるという仕組みです。
日本の電力需要の6,7割をまかなうには、大量の石油や石炭が必要です。日本は資源の少ない国で、それらを自給自足できません。輸入に頼ることになります。
燃料代は輸入の際の為替コストを受けるので、円安時は燃料が高騰したり、仕入れ価格が安定しません。それらの産出国は政情が不安定であることが多く、情勢が乱れれば供給が突然無くなる可能性もあります。
また、燃料を燃焼させると温室効果の原因となる二酸化炭素を発生させてしまうほか、酸性雨や光化学スモッグの原因となる酸性物質などの有害な副産物も必ず発生してしまいます。これらも、火力発電に反対の理由です。
環境への負荷
日本は現在、主に火力発電と原子力発電という二つの手段でエネルギーの確保をしています。しかし、どちらも環境に負荷を与えるので自然破壊につながります。
そこで、環境に優しい新しいエネルギーである「再生可能エネルギー」の研究開発が世界的に進められています。今後は火力・原子力に代替するエネルギーとして将来を有望視されています。それだけ、前者が自然に与えた悪影響は大きいということです。
火力発電は比較的安価で多くのエネルギーをつくることが出来ますが、同時に大気中に有毒なガスを排出してしまいます。これが様々な公害問題を起こしてきました。
人類の発展を担ってきたエネルギー確保手段ではありますが、この地球は人類だけのものではありません。あらゆる生命が共有しているのです。あらゆる生命が平等に生活していくためには、火力発電のような危険な手段は徐々に減らしていかなくてはなりません。
そして、その危険性をたくさんの人々に認知してもらう必要があります。
いずれは引退すべき発電方法
現在の発電の主力となっている状態は反対です。やはり、環境のことを考えると恐ろしいです。技術の発展により、排出される二酸化炭素の量は減ったとはいうものの、それでも全くなしとはいきません。
環境破壊が進んでいるのに、この火力発電が主力となっているのは、やはり安定した供給からだと思いますが、いつまでも火力発電に頼るわけにはいきません。
かと言って、火力発電なしで電力需要を賄えるかと言えば難しいでしょう。自然エネルギーだけでは発電効率は悪いし、天候や季節にも左右されるし…。
なので、足りない分を補う程度の補助的な発電システムとして稼働すればいいのでは考えます。そしていつか、その補助が必要なくなり、火力発電が稼働しなくてもいいようになればいいと思います。
今、これ以上火力発電所は増やして欲しくありません。安定した供給があっても、このままでは地球が壊れるのが加速してしまいます。主力レギュラーから補欠ベンチ入りへ、そして引退へと進んでほしいと思います。
地球温暖化を早める
火力発電は安定した電力を供給するのには最適でしょうが、化石燃料を大量に燃やすため、大量の二酸化炭素を排出します。二酸化炭素の増加は地球温暖化に寄与します。地球の温度が2,3度上がると気象災害が増えてくると言われています。
またさらに地球の温度が上がると環境が変わってきてしまうようですし、低地にある地方は水没してしまう恐れが出てきます。地球温暖化が進むと、とても人が住める環境ではなくなってしまうと言われています。
火力発電の効率化が進み、二酸化炭素の排出量が少なくなってきているようですが、それでも化石燃料を燃やすことには変わりはないのです。このことは火力発電の宿命でもあります。
これ以上、火力発電に依存するのは地球温暖化を早めることにもなります。地球温暖化を今以上進めないためにも火力発電に反対です。
二酸化炭素を排出しすぎる
火力発電には反対です。なぜなら、火力発電は環境に悪いからです。日本はCo2削減のために京都議定書などでも取り決めをしていたのに、なぜ火力発電のような二酸化炭素を大量に出す発電方法をやめないのか不思議に思います。
もちろん、火力発電は投資する費用の割には発電の割合が大きく、コストパフォーマンスがよいという点はあるかと思いますが、天然ガスや石炭、石油などの天然資源には限りがあります。これらをたくさん使ってしまうのは、今現在のことしか考えていない行為だと思います。
そして、二酸化炭素が出れば、地球の温暖化にもつながるし、環境には非常によくないことです。二酸化炭素のほかにも、資源を燃やすことで空気を汚染する物質がたくさん吐き出されますし、火力発電所が近くにある場所には絶対に住みたいとは思いません。
また、近くに住んでいる人にとっては空気汚染や火事などの事故もとても心配だと思います。環境や周囲の住人にも安心できる発電ではないため、火力発電については反対です。
化石燃料への依存は危険
火力発電の最も大きなデメリットは、化石燃料を産出できる国に経済的に依存してしまうということです。日本は化石燃料の約85%を他国に輸入しており、輸入額は何と20兆円を超えます。
もし仮に、化石燃料の産出国からの輸出が滞れば、日本経済は簡単に破滅してしまうのです。そんなことは起こらないと思っている人もいるかもしれませんが、これが現実に起こったのが第二次世界大戦です。
第二次世界大戦の日本は化石燃料産出国からの輸出を止められ、無謀な戦争へと進まざるを得なくなってしまいました。化石燃料を産出できない国は、化石燃料の輸出を止められるだけで簡単に追い込まれてしまうのが歴史の証明なのです。
また、地球の化石燃料はすでに限界に近づいているとされており、日本の火力発電が全て機能しなくなることも現実にあり得ます。火力発電に依存することは文字通り、国家的な危険を孕んでいるのです。
火力発電の最大のデメリットは、他国へ経済的に依存せざるを得なくなるという恐ろしい状況が生じることなのです。
原子力発電と共に火力発電も卒業すべき
私は化石燃料を燃やすことによって発電する火力発電には反対です。やはり二酸化炭素を排出することが大きな原因です。地球温暖化は緊急に対策すべき問題です。
ただ夏が熱いと言った問題では済まされなくなるところまで来ています。このままでは毎年のように熱中症による死者が何人も出てもおかしくない状況です。地球規模で考えなくてはならない問題です。
まずそれには二酸化炭素を減らすことです。二酸化炭素を地中に埋めて、何万年後かに大理石になると言ったプロジェクトもありますが、まずその排出量を抑えることが先決です。再生可能エネルギーによる発電という道に、思い切って切り替える必要があると思います。
原子力発電や火力発電からの脱却です。東日本大震災のあと、福島原発の事故があり、日本中で節電が余儀なくされましたが、それでも日本人は少ない電気で生活できました。
原子力発電や火力発電に頼らない道を選ぶと、どうしても少ない電気量で生活しなくてはなりません。しかし、一度経験して出来たことです。もう一度出来るはずです。
火力発電には全面的に反対です
火力発電については、以下の理由から全面的に反対です。
まず、火力発電という仕組みは、大量の石油や石炭を必要とします。石油や石炭は限られた資源であるため、火力発電という仕組み自体が持続可能な発電方法ではないということです。2
1世紀の社会においては、持続可能型の社会を目指すことが求められています。そのような発想から、クリーンエネルギーなどの新しいエネルギー政策が唱えられてきています。そのような状況の中、従来の火力発電という方法に頼ることは、時代の流れに逆行するものでしょう。
次に、火力発電の仕組み自体が、大量の二酸化炭素を生じさせるものであります。二酸化炭素によって地球温暖化をさらに悪化させてしまうのです。
二酸化炭素と温暖化の問題は、あらゆる研究によって明らかになっています。それにもかかわらず、火力発電を通じて大量の二酸化炭素を生じさせることは、地球温暖化にとっての悪影響が計り知れません。
なお、火力発電に頼らなくても、原子力発電や風力発電といった発電方法をとることによって、火力発電のデメリットを生じさせずに、同量のエネルギーを確保することは十分可能ですから、火力発電自体をなくしてしまっても生活に支障は生じません。