太陽光発電と並んで、再生可能エネルギーとして期待されている発電方法です。地球温暖化の原因となる温室効果ガスを排出せずに電気を作れます。

日本では2010年代に入ってから本格的に注目されるようになりましたが、世界と比べると普及率や発電総量などの面で後れを取っています。

21世紀に入ってから世界的に風力発電の導入が進み始めていて、これから数十年間は右肩上がりで延びていくと予想されています。

発電の仕組み

風力発電の仕組み
※イラスト出典:東芝(イラスト削除済み)

紙でできたおもちゃの風車に息を吹きかけると回転するのと同じように、自然に吹いている風を利用して風車(ブレード)を回し、その回す力によって発電機を動かすという仕組みです。

こちらのイラストの通り、風車は風の力を効率的に利用できるような形となっていて、いくつかの異なる形のものが実用化されています。

太陽光発電や水力発電と同じく、再生可能エネルギーを利用しているので環境に優しいうえ、事故が起こりにくく、何かとリスクの少ない発電方法と言うことができます。

ただ、風という自然の力を利用するため、電気需要に応じた発電量の調整が難しいほか、地震によって発電が停止しやすいという課題もあります。

主な設備

設備 解説
ブレード 風車の羽となる部分です。風を受けることでくるくると回転します。
ローター軸 ブレードの回転軸です。ローターシャフトとも呼ばれます。
ナセル 発電機を始めとした後述のような様々な設備が入っている格納ボックスです。
増速機 ローター軸から伝わった回転数を、発電機が必要とする回転数まで上げるための装置です。ギア(歯車)を利用して回転数を上げます。
発電機軸 増速機で増やした回転を発電機に伝える装置です。
発電機 回転エネルギーを利用して発電を行うための装置です。
タワー ブレードやナセルを支えている主軸の部分です。風車を花に例えると、ブレードは花そのものに、タワーは茎に当たります。

使用する燃料

風力発電では風のエネルギーを利用して発電を行うため、石油やガスなどといったいかなる燃料も必要ありません。

風車の種類

風車には「水平軸風車」と「垂直軸風車」がありますが、文字で解説するよりも画像を見て頂いた方が分かりやすいので、以下に画像を掲載します。(イラスト出典:財団法人 新エネルギー財団

「多翼型・セイルウイング型・オランダ型・プロペラ型」の水平軸風車
水平軸風車のイラスト

「クロスフロー型・サボニウス型・ダリウス型・ジャイロミル型」の垂直軸風車
垂直軸風車のイラスト

メリット

風力発電のメリット・長所を箇条書きにしてまとめてみました。

とても環境に優しい再生可能エネルギーなので、将来的には太陽光発電と同様に世界的に広く普及していくのではないかと思います。

特に人が住んでいない広大な土地があり、そして一定以上の風を受けることができる場所に適しています。

  • 冷却水を必要としない
  • 島国である日本では風がよく吹く
  • 風が吹けばいつでも24時間発電できる
  • 風という再生可能エネルギーを使って発電する
  • 燃料を使わないため、発電コストが比較的安い
  • 小型のものであれば、大都市にも設置することができる
  • 発電時に地球温暖化の原因となる温室効果ガスを排出しない
  • 陸地だけではなく海上に風車を設置することもできる(洋上風力発電)
  • 酸性雨や光化学スモッグなどといった大気汚染の原因となる酸化物を排出しない

デメリット・課題・問題点

今度は逆にデメリット・短所を箇条書きにしてまとめてみました。自然への影響はあまりないのですが、肝心の発電量が問題点として挙げられます。風の強弱を調整することができないため、どうしても安定性に欠けてしまうのです。

また、台風のように風が強すぎると、今度は耐久性の問題が発生してしまいます。

  • 地震で発電停止することが多い
  • 台風や落雷によって故障することがある
  • 風車のブレード部分に鳥が巻き込まれてしまうことがある
  • 風が吹かないと発電できないため、天候の影響を受けやすい
  • 風車から低周波音や機械音が発生し、近隣に騒音問題や健康被害を起こすことがある

推進派と反対派

現在最も注目を集めている発電方式といっても過言ではない風力発電。その理由はメリットの項目にもある通り、枯渇の心配がないエネルギー(風)を使い、地球環境にもとても優しい再生可能エネルギーであるという点が主となります。

ただし、課題の一つに設置場所が挙げられます。人が住んでいる場所の近くに発電機を設置した場合、騒音や低周波振動が原因で、人への健康被害の影響が発生するといわれています。

元々人が住む場所の近くには建設するべきではないのですが、近年ではこのような課題から、海上に建設するという例も増えてきています。

賛成意見

地球温暖化防止に役立つ

風力発電は地球温暖化対策になるので賛成です。風力発電は風の力を利用するため、燃料を燃やすことなく、二酸化炭素が排出されません。二酸化炭素が排出されないので、地球温暖化防止には有効です。

ただ、風は一定して吹いているのではないので、発電量が安定しない点が欠点だとされています。また、大型風車だと騒音問題を引き起こすことになりますし、渡り鳥が風車にぶつかるというおそれがあります。

しかし、風力発電は太陽光発電と同じように、発電設備を作ってしまえば、維持管理の手間しかかからず、電気を起こすだけで現金が得られます。風力発電は初期費用がかかりますが、燃料費はかかりませんので、それほど時間がかからず建設費用の回収は可能です。

昔から風車や船の動力として風を利用していました。無駄に風を吹かすこともなく、風の力を利用しないよりは利用した方が良いです。

なお、大型な風力発電ばかりでなく、小型の風量発電を街灯の電力のひとつとして利用するのも、電気料がかからなくていいかもしれません。風力に限らず自然エネルギーを利用する発電は、地球温暖化防止に役立つので賛成します。

再生可能エネルギーならコストがかからない

私は風力発電に賛成の立場をとっています。それはもちろん風力が再生可能エネルギーだからです。火力発電や原子力発電は、石油・ウラン・プルトニウム・MOX燃料などといった燃やすための燃料が必要です。その燃料をひたすら用意しなくてはならないので、コストの面で高くつきます。

しかし、風力発電は風の力を利用することで発電します。だから燃料のコストは実質0円というところが再生エネルギーの利点です。風が一年を通して強く吹く場所に風車を建設するという、いたってシンプルな仕組みなので、環境に影響が少ないのも風力発電のメリットです。

燃料を燃やす火力発電では、二酸化炭素の排出が大きな問題になります。自分の国の大気汚染だけではなく、地球全体の温暖化を加速させてしまいます。

現在は円高で火力発電の石油のコストは抑えられていますが、再生可能エネルギーのコストがかからないのに比べると、発電システム自体のコスパはやはり風力発電のほうが良いと言えると思います。

環境に良いので促進していくべき

自分は風力発電は賛成派です。理由は、太陽光発電と並んで環境に優しいと言われているからです。発電時に地球温暖化の原因となる温室効果ガスを排出しない。酸性雨や光化学スモッグなどといった大気汚染の原因となる酸化物を排出しないのも魅力です。

地球温暖化で異常気象や生物の状態が変わってきている昨今で、環境に優しい発電は地球のためにも大事だと思います。

メリットとして、太陽光発電はお日様が出ている時に発電しますが、風力発電は24時間風が吹けば発電できるので魅力です。

あと、陸上だけではなく、海上に風車を設置することができるので、建設費は莫大なお金がかかるかもしれませんが、原子力発電が厳しくなって発電できなくて、電力会社が電気料金を上げてくるくらいなら、自分は風力発電を進めるべきだと思います。

陸上だと落雷の可能性があるので問題がありますが、海上なら被害も少ないと思います。

ただ、風速によって発電量が影響されるので、風力発電だけに頼るのは厳しい部分はあるのかもしれませんが、環境に良いのなら促進していくべきだと思います。

燃料が不要で日本に適している

風力発電は自然エネルギーを使う発電なので賛成です。風力発電所の施設を作るのはそれなりの費用が掛かりますが、電気を作るのは風力エネルギーなので、化石燃料を使う火力発電よりコストが抑えられると思います。資源の枯渇の心配もありません。

野鳥がぶつかる恐れや、超音波で体を壊す人がいるという懸念もありますが、福島県の原子力発電所の事故の様に、一度事故を起こすと大変な事態が起きたりすることはありません。

また、原子力発電や火力発電の様な、燃料を使用する為のコストに無縁な風力発電は今の日本には適している発電だと思います。

北海道の苫前の風力発電所を見たことがありますが、日本海の人が殆ど住んでいない場所にあり、近くから見ると、とても大きな施設で壮大でした。冬の季節風が強い地域で風力発電には適している場所だと思います。

この様な、人の余り住んでいない海沿いや海の上に風力発電所があれば、野鳥の衝突は避けられませんが、人には余り迷惑をかけずにすむと思います。

環境に優しい!

風力発電は環境に優しい発電であることから大賛成です。

今、私たちは電気なしでは生活できません。しかし、地球の資源を使い切ろうとし、環境を破壊し続けている私たちは、そろそろ本格的に見直さないといけないと思います。電気を使うことを止められないのであれば、せめてこれ以上環境を破壊しないようにしなくては。

周りに障害物がなく、風がよく吹く場所。日本には山々が多いのだから、そこに設置すればいいのではないでしょうか。戦後に植林され、そのまま間伐もされずに放置されてしまった山頂の木を切れば、設置場所も確保できます。また、山の上に設置することで、風力発電に起こる騒音の問題も解決できます。

風力発電だけで、全ての電力をまかなうことは難しいかもしれません。それでも、少しでも風力発電の割合を増やすことで、地球や環境に優しい未来を、そして、それは私達生物にとっても優しい未来を築けるのではないかと考えます。

風力発電を制する国が世界をリードする

日本列島は冬は季節風が吹き、夏は南風が吹きます。細長い国なので風はよく吹き通ります。こんな国だからこそ、風力発電は考えられる最高の発電だと思います。

現在は山の上や、海岸線で大きな羽根を回して風力発電が行われています。しかし、まだ本格的ではありません。羽根が回る際の騒音など、クリアしなければならない問題が多いのです。

でも、日本人なら必ず解決出来ます。あんな大きな羽根が必要ないかもしれません。風力発電を制する国が世界をリードする国だといっても過言ではありません。

日本の技術と知恵で、誰も考えつかなかった風力発電を実現すれば、国内はもちろん、世界中に風力発電が広まります。事故が起きると収束させることの出来ない原発なんて要らなくなります。

そして、経済的にもいいと思います。初期投資だけで運営コストはそんなに高くないと思います。それで電気料金が下がれば国民は喜び、企業は生産工場などの投資もしやすくなります。こんな素晴らしい風力発電を早く一般的に実現してもらいたいものです。

いつか家庭にも

日本国内では、大陸からの偏西風により風力発電に適していると考え、発電所の設置について賛成します。そもそも、風力発電については、地球自体に生じる気圧差が影響しており、日本はオセアニア大陸や太平洋に挟まれ、年間を通して風が吹いています。

地形的には平地および山岳地帯があるため、風力発電についてはある程度安定した発電効率を維持することが出来ます。

実際のところ、曇り空で発電効率が低下する太陽光発電よりは安定した電力を確保でき、台風といった自然界が持つ膨大なエネルギーを電気エネルギーへ変換すれば、自然エネルギーの有効活用が出来ます。

そもそも、小さな風力発電所であれ、風さえあれば発電が可能であり、LED電球なら点灯は可能です。また、夜間の発電が全く出来ない太陽光発電よりも風力発電の方が非常に安定性の高い発電方法になります。

今ではカーボン繊維により、風力発電所のプロペラが軽量化出来るため、発電効率の向上が期待されます。太陽光発電とは異なり、家庭でも安価に導入出来る再生可能エネルギーと考えます。夜間なら、トイレの電灯や足元の灯りくらいは簡単に確保出来ます。

クリーンで安全なエネルギー

風力発電に全面的に賛成です。自然エネルギーを利用した風力発電はとてもクリーンなイメージがあるからです。現在の電力供給は原子力発電に頼りがちですが、危険な事故が起こる可能性や処分方法が決められていない使用済み核燃料など、問題を多く抱えています。

電力は日常生活に欠かせないものです。現代の人々は電力に支えられている便利な日常から、昔の電力を利用していなかった時代に戻ることは考えられないと思います。将来にむけて、持続あるクリーンな電力発電を考える時期にきていると感じています。

現代社会に生きる私たちには今の生活を維持するだけでなく、将来の子供たちに、安全で豊かな地球を残し、生活を約束するという義務があると私は考えます。

風力発電はそんな生活を実現するために最適な電力発電だと思います。風の吹くところであれば、どこでも発電できるのも魅力です。海上や山頂でも風がふけば発電ができるのです。国土の狭い日本には適していると考えます。今以上に風力発電の開発が進むことを願っています。

中立的な意見

発電量を安定させられるのであれば

私の風力発電に対する態度は「条件付き賛成」です。なぜ条件付き賛成なのか、それをこれからご説明します。

風力発電はクリーンな上に、風の強い海の上に発電所を作る(洋上風力発電)ことが出来るので、国土が狭く、石油などの資源のないわが国にはメリットが多い発電です。

ここだけ見ると、全面的に風力発電に賛成できるのですが、風力発電にはひとつ大きなデメリットがあります。それは、発電量が安定しないということです。風の強さによって発電量が大きく変わるので、この発電方法は、電力の安定供給という点で疑問符がつきます。

このデメリットだけ見ると、発電として不向きという事になりますが、クリーンな上に、海の上にも作ることができるというメリットは捨てがたいです。

なので、「技術改良やなんらかの工夫」によって、発電量を安定させるという条件付きで、私は風力発電に賛成します。日本の高い技術力を活かせば、風力発電の発電量を安定させる事は十分可能だと思います。

正直なところ、ハードルが高い

風力発電は、自然エネルギーであり、環境を破壊しないという良い面もありますが、難点もあるので、手放しには肯定できません。

風力発電では、発電をする時の出力が風任せになってしまいます。風が強い時では電気を急にたくさんつくる事が出来るのに対し、弱くなったら途端に電気がつくられなくなります。ですから、電力の周波数がその都度乱れてしまいます。

これでは、工場のラインで工業製品を大量生産している場合には困ります。工業製品は常に同じものを一定の品質で作り続けることが必要です。電力の周波数の乱れによって、工業製品の精度が悪くなってしまうと、製造業としては事業が成り立たなくなる可能性もあります。

また、風力発電には大型の風車をいくつも設置しなければならず、膨大なスペースを必要とします。その上、場所もどこでも良いわけではなく、海沿いの土地など風の通り道でなければいけないといった条件もあります。領土のそれほど広大でない日本にとっては、風力発電は非常にハードルが高い設備です。

騒音問題をクリアできれば

風力発電は発電量が少ないというデメリットはありますが、風のみの力で発電でき、一つ一つの施設が小さいというのは大きなメリットだと思います。

しかし、案外注目されない問題点があります。以前、風力発電機がうちの近くに建設されることになり、大賛成したのですが、完成してみると発電時のモーターの高周波音や風切音などの騒音が結構目立ちました。

やはり、住宅地に近い場所に建設するのは問題があるのですが、逆に言えばデメリットはそれぐらいで、そこさえクリアできれば、コストや発電量以外の問題はなくなります。

風力発電に賛成できる条件としては、近隣に住宅がなく、なおかつ広い風通しの良い土地が使える場所、さらに風通しがよく海風、山風が当たる場所となります。

以上を満たせる場所としては、少々コストは高いかもしれませんが、山の上や海上の浮きプラットフォームに建てるなどすれば、公園や海岸など、遠くから見て楽しめるとても良い観光スポットになるのではないでしょうか。

風力発電に向いている土地が限られている

風力発電は、風の力を利用して電気を作ります。誰でも一度はテレビや映画で風を受けて回転している風車を見たことがあると思いますが、あれは電気を作っているのです。

一番の特徴は環境にやさしいクリーンエネルギーであることです。発電をするのに石油やウランが必要になるわけでもないし、有害物質を出すわけでもありません。

しかし、風力発電はできる環境がとても限られています。一日中風が吹いているような場所で行わないと意味がありません。発電量自体もごくわずかです。

私の意見としては、ちょうどいい強さの風がよく吹いていて土地の広い国には積極的に導入してほしいと思っています。

健康被害の出ない範囲で取り組むべき

風力発電所は風車から出る低周波が地域に悪影響を与える、という記事を読んだ事があります。この様な副作用があっては安心して風力発電所の建設や設置を認める訳にはいかないでしょう。

人体に影響のない形で発電出来るのであれば、都市部への設置も考えても良いと思います。

しかしながら、風車を回せるほどの大きな風を得られる場所が都市部ではどの程度あるのでしょうか。それを考えると都市部では風力発電は向いていないという事になりそうです。

人里離れた場所でなくても発電できる方法を確立すれば、今の電力不足を回避出来ると思います。

発電効率がもっと良くなれば…

風力発電では風が強ければ強いほど発電量も増えると思っていました。

しかし、いろいろ調べてみるとそうではなかったのです。風車には耐えられる回転速度がありそれを超えてしまうと、風車や発電機が損傷、焼損してしまうそうなのです。

風が強くて回転数が上がればと思っていましたが、そうではない事を知り、風力発電は今のベースとなっている各発電方式の代替案としてはあまり向いていない発電方法なのだなと感じました。

自然のエネルギーを使って、もっと効率よく大きな電力を得られるような発電方法はないのでしょうか。

反対意見

デメリットが多い

以下のデメリットから、私は風力発電に反対です。

1.電力供給の不安定さ
風力発電は巨大な風車を回すことにより発電する物なので、当然天候に大きく左右されます。無風状態だと当然発電は行われません。

2.設備に求められる耐久性の高さ
これは1とは全く逆の事になります。一定レベルの風があれば、ある程度電力供給が安定しますが、近年頻発している木々をなぎ倒すような強い台風や、アメリカの一部で頻発しているハリケーンの様な強い風に対しては、それ相応の強度が必要になります。

しかも、風車を確実に回すために柔軟性より剛性が求められるため、当然、設備の材料費や維持費が高額になります。

3.設備の設置場所
風車が常に回転している物と仮定した場合、住宅地などではその回転による振動などが人々の生活に悪影響を及ぼします。特に生まれたばかりの新生児や妊娠中の母親などは、この振動が想像以上のストレスとなり、その後の成長に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。

人口の少ない郊外に建設するとしても、ある程度広大な土地が必要となってきます。そのような平地があれば、風力発電所の様な不安定な物を建設するより、農業用地にしたり、都市部のベッドタウンとして開発した方が経済効果は遥かに高くなります。そもそも日本にはそのような無駄な土地は有りません。

また、山間部では当然ある程度の強風が安定して吹いている箇所を選ぶ必要があるため、輸送ヘリなどを使った空輸による部品の搬送がほぼ不可能等、設置すること自体が困難になり、またメンテナンスを行う際も、地上から職員がに現地へ赴くことになるので非常に困難になります。

現在、最も有力な設置場所は海上に人工島を作り、そこに風車を建設する事ですが、この場合、送電に大きなコストと電力ロスが発生するため現実的ではありません。また、人工島を作る事でその海域の生態系に異常をきたす可能性もあります。

4.職員の健康面
これは3の内容と被りますが、風車が常に稼働していると仮定した場合、風力発電所で働く職員たちは常にその振動に晒されていることになります。

成人であっても、風車が回転する振動に常にさらされている状態では、知らないうちにストレスを抱える事となり、最悪の場合、脳に異常をきたすことさえあります。

低周波の問題を解決してから

私は風力発電に反対意見を持っています。確かに風力発電は再生可能エネルギーですし、二酸化炭素を排出しないクリーンなエネルギーのようにも見えます。しかし、一年を通して風がコンスタントに吹くという立地は、地球環境の変化で刻々と変化すると思われます。

風力発電の風車が移動可能ならその問題はクリアできますが、その場所に固定して建設してしまうと、何年後かにその場所での風力が弱くなった時に、設備費と管理費などを上回る発電量を確保することができるのかが不安です。

さらに風力発電の風車ですが、その大きな羽が回るときに「ぐぁんぐぁん」といった低周波が発生するという報告があります。この低周波は人の耳に直接聞こえるものではないので、騒音が発生しているわけではありません。

しかし、どんなに弱い波長でも、何かしら人間の体には影響を与えると思います。その低周波によって人間や自然環境にどのような影響があるのか、そこをきちんと調べてから風力発電に取り組むべきだと思います。

近所にあって欲しくない

風力発電はほかの発電形式に比べて必要な土地が少ないといわれますが、あれが家の近くに立った時の問題をご存知でしょうか。

建設前はこちらもエコな発電方法で風力なら危険性がほぼないのだと思い込んでいますが、いざ出来てみるといろいろ問題があるのだと思い知らされます。

まず建設に必要な土地ですが、どこでもいいわけではなく風通しの良い開けた場所が必要で、たいていそういうところは畑や田んぼなどがありますので、それらをわざわざつぶして作ります。しかし、発電量自体はせいぜい家数十件分が賄える程度なので、微妙というほかありません。

また、巨大な風車が立てる音も気になります。良い風が吹き、効率よく風車が回っているときにはある独特の高周波が聞こえてきます。最初はいいのですが、次第に気になってきます。その時にはもう後の祭りで、以後うるさい生活が始まります。風が強い時は風切音も乗ってくるので、非常にうるさくなります。

たしかにエコでクリーンな発電方法ではありますが、近くに住むものとしてはたまったものじゃありません。近くに建設計画があるときは反対されるのが良いと思います。

反対

地上に風車を建てるのは向いていない

ヨーロッパで風力発電が普及しているのに対して、日本の立ち遅れを指摘する声がありますが、そこからは国土条件を考慮することが抜け落ちております。

平原の割合が大きい欧州に対して、わが国の地形は複雑です。複雑な地形によって、風は一方向から吹くばかりでなく、多くの乱流成分を含みます。

この乱流成分によってブレードなどの回転系が損傷を受け、稼働停止に追い込まれた風力発電施設が現実に存在します。こうしたことから、地上での風力発電は日本には不向きであると言えましょう。

デメリットが多い

自分は風力発電には反対です。理由は、

  • 発電量が安定しない
  • 風が吹いていない土地には建てれない
  • 風車のブレード部分に鳥が巻き込まれてしまう
  • 風車から低周波音や機械音で周囲に騒音を与える可能性がある
  • 台風に耐えれる風車を作ろうと思ったらコストが上がってしまう
  • 地震によって発電が停止しやすい

などが挙げられます。これだけの問題点があり、その割合に発電量が少ないとなれば、風力発電所を建てる必要はあるのかと考えさせられます。

地球温暖化と叫ばれている昨今には、二酸化炭素の出さなくてよく、光化学スモッグや酸性雨といった大気汚染の原因となる酸化物を排出しないので環境には良いと思いますが、安定的に発電できないと意味がありません。

ヨーロッパでは普及しているようですが、広い土地があってのものですから、日本のように複雑な地形をしていると、一方的な風の吹き方をするのでなかなか難しいと思います。

陸上ではなく海上に風車を設置する「洋上風力発電」も、経費は多額になるようで、こちらもなかなか難しいそうです。

クリーンに見えて、実はリスクも大きい

風力発電は人間にとっても自然動物にとっても、大きなリスクを抱えている発電方法です。

  • 風力発電機を設置したものの風車が回らない
  • 風力発電ができてから体調を崩した
  • 騒音被害に遭っている

などの苦情は枚挙にいとまがありません。自然エネルギーを用いた発電方法で、これほどの苦情が出ているのは風力発電だけだと思います。風力発電は人々の生活にヒビを入れる可能性が高い発電方法なのです。

また、巨大な風車は自然の動物にとっても脅威です。事実、風車に激突して鳥類が死亡するという事故は頻発しており、自然に優しいと言っていながら、実際には自然動物への脅威となっている実態は見逃すことはできません。

他にも、一度建てた風車は常にメンテナンスが必要となるので、それだけの維持費用がかかります。当然、それは今の子どもたちの世代が払っていく負債として残っていくのです。

はたしてこれが未来のためになるでしょうか?これらの現実を見る限り、風力発電には決して賛同できません。

日本には不向きな発電方法

日本の風力発電には反対です。なぜなら、風力発電は日本の気候には合っていないので、費用の割に合わないからです。ヨーロッパであれば、偏西風が吹いてたくさん発電ができます。

しかし、日本は大きな風が吹くと言えば台風の時ぐらいなもので、常に一定のいい風が吹かないため安定した発電ができません。それなのに、風力発電の機械を動かすためにお金がかかり、とてもコストパフォーマンスは悪いと言えると思います。

また、風車を置く場所についても、ヨーロッパであれば広大な敷地に間隔をほどよくおいて、設置することができますが、日本の場合はそのような土地もなかなかないように思います。さらに、その土地に一定の風が吹かないといけないわけですから、そのような場所を確保するのは難しいといえます。

自然を利用した風力発電は環境的には空気を汚すことも、体に害もないので、ぜひ取り入れたいところですが、残念ながら日本には不向きなので、風力発電については反対です。

発電量の見通しが不安定

風力発電は最近注目されている発電方法の一つですが、私は風力発電にはとても反対しています。

まずは、風力というのは自然を相手にして得られるものです。当然、風が吹かない日もある事でしょう。そんな時は発電を全くしないただの風車になってしまいます。毎日コンスタントに発電すると思っている方もいると思いますが、実際には風が吹かない日もあるという事です。

それと野鳥です。風力発電の風車に野鳥がぶつかって死んでしまうという事故が多発していると聞きます。風力発電の設置場所は海辺などが多く、数多くの水鳥たちが住んでいる環境です。そんなところに風力発電の為に大きな風車を設置することはナンセンスではないかと思います。

原子力発電を嫌う現代ですが、他の発電に頼っていては日本の電力すべてをまかなう事は不可能ではないでしょうか。

風力発電以外も太陽光発電であったり、火力発電であったりと原子力以外の発電方法を取り入れようとしている日本ですが、何かを犠牲にしていることを皆さんも理解してもらいたいと思います。

風車を建てる際に環境破壊が起きる

風力発電は一般にクリーンエネルギーの1つといわれ、環境に優しいというイメージがあります。しかし、風力発電は本当に環境に優しいのでしょうか。

風力発電の視覚的な一般的なイメージはおそらく、真っ白な発電機がいくつかくるくると羽を回しており、上には青空が広がっていて、とてもクリーンで優雅にすら思うようなものだと思います。

原発と違ってとても環境を汚すというイメージはありません。「げんぱつ」と「ふうりょく」という読み方も、濁点の有無という違いがあり、これは言語学、音声学的な観点からも濁点のない方がクリーンに聞こえます。

しかし、実際の風力発電事業では、風車は山の尾根に建てられることが多く、そこに運ぶために山に道をつくり、山の環境を破壊して建てられます。その結果、思わぬ土砂災害に襲われる危険性があります。

建てたあとのイメージはいいかもしれませんが、建てるプロセスで自然を破壊しているのです。それでも得られるエネルギーは原発の500分の1です。しかもフル稼働しているわけではありません。これを建てることになんの意味があるのでしょうか。

日本では他の発電方法の方が良い

風力発電は日本では難しいと思います。問題なのは場所です。風が吹いている土地を探さなければならないからです。日本は平地というのはそこまで多くなく、継続的に風が吹いている土地を探すのは決して容易では無いでしょう。

条件に当てはまるような土地があったとしても平地ですので、街やらなんやらと、すでに利用されている可能性の方が高いと言えるでしょう。風力発電においては土地というのが重要で、どこでもいいわけでは無いので、その土地の値段が割高であったらどうしても導入のコストがかかるでしょう。

また、風力発電は風が強ければいいというものではなく、台風などの強風では使用できません。あまりに強風だと損傷してしまいますし、かといってあまりに風が弱かったり吹かなかったりしても意味がありません。

原子力発電のように大量の電力を産む発電方法ではありませんから、設置する場所というのが非常に重要になってくるわけです。

近年では地震や台風というような災害も増えるなか、設置したところで発電機がそういった災害で壊れないという保証もないので、違った発電方法の方が日本には向いていると思います。